2019年02月08日

山間地域の移動販売

 今日は寒いですね。
 昼間は山間地域の集落近くで生き物調査をしていました。
 道路もツルツルで事故も起きていました。マイナス12度と峠の掲示には出ていました。
 こんな日は車の運転はしたくないと誰もが思うだろうなと思いつつも仕事は別ですからね。
 仕事では常に新しい発見があり、今日も民家のすぐ脇でカモシカを見れました。
 また、生き物だけでなく日本の社会の中身をほんの小さなことだけど大きな問題のひとつだなと発見するときもある。
 今日もそうでした。

 小脇の向こうから北海道牛乳の音楽をかけて移動販売車がやってきました。
 少し遠くからおばあさんがあるいてきました。こちらからもおばあさんがやってきました。
 さあ、店開きだ!!
野菜、魚、肉、惣菜、お菓子などなど様々なものが陳列してあって少し楽しくなる。
 東北地方の山間地域にはお店が少ない。または無い。昔の商店も酒屋もタバコ屋ももう無いのだ。
 儲からなかったり、店の人が年老いたり、若い人はみんな車で都市やその近くまで行って大きなスーパーで買い物するでしょ。
 山間地域からお店は消えたのだ。
 冬、道路は積雪や凍結でおじいさんやおばあさんの運転では危ない。
 もともと車の無い家もあるし、買い物難民が特に冬は多くなると思う。
 汽車やバスもあるにはあるが重い荷物を持って歩くのは大変!!
そんなときにはこの移動販売車が救世主だ。
 食料はたいがい揃うし、頼んでおけばいろいろなものを揃えてくれるだろう。
 買い物になかなかいけないおばあさんもこれなら安心だ。ありがたい。少し家から歩てくるのは大変だけど運動にもなる。
 最近は行政が業者に補助をしていたりもするし、セブンイレブンの移動販売車もたまに見かける。いい取り組みだと思う。
 生協やAコープも宅配をしてくれる。
 少しの時間、会話も楽しめる。
 移動販売車だと「おまけ」もしてくれるかもしれない。
 話すことは楽しいし寒い冬でもあったかくなるだろう。
 都会にいても足の悪いおじいさんにはこの方法もある。
 私はアマゾンで無洗米や夏場のスポーツドリンクを購入して実家の親父に宅配してもらっている。
 親父!!インターネットの恩恵受けてるよ!!
 その昔、親父は町の電気屋さんでテレビや冷蔵庫、洗濯機だけでなく電池や電球まで届けて、僕も人の家の蛍光灯も取り換えた。
 今は昔。
 小さな町で電気屋さんを見ると少し昔を思い出すけど今は経営大変だと思う。大型電気店やネット販売あるからね。

 話を少し戻していくと昔は山間地域にもその筋にお店があって子供から大人まで活気があったのかなって思いました。
 小さな集落だけどそれなりにやれていたんだと思う。
 今は子供もいないし集落の人数少ないしお店やるのも無理になっている。
 不便とは言わない。失礼だし、だってそれが好きで、この場所が好きで暮らしているんだと思うしね。
 でもおばあさんたちはやっぱり暮らすの大変!!
だから移動販売車はなんとか残してほしいなあ。
これがあると山間地域の老人の暮らしはどんなに楽か!!

 いいところなんですよ田舎って!!
都会なんてどこも同じなんだけどね。デカい店どかどかあるだけになり下がっているからね。味が無い。
 田舎はそれぞれ違って味がある。そんな田舎の代表山間地域の暮らしから生み出されるこの風景や景観は人が暮らしているからこそ成立しています。
 人が暮らしていけなくなったら終わりとなります。
 
 移動販売車で買い物を終えたおばあさんとあいさつを交わしました。笑顔でした。150mほど歩いて家に入っていきました。
 薪ストーブの煙突の煙は元気でした。
 
 さあ、今日もいろいろ考えることができたな。
 
 移動販売車は救世主
 
山間地域の移動販売


 民家のそばの森で振り向くカモシカ
山間地域の移動販売



Posted by やまからうみ at 21:47│Comments(0)
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