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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2010年01月24日

☆野鳥を100年観察し続けます☆

 野鳥を100年観察し続けます!!

なんてっ、私は100年は生きられませんから他の人に100年後のことは引き継ぎます。

 今、環境省ではモニタリングサイト1000(通称「モニ1000」)という野生動植物等の調査を実施しています。
 今後100年間、日本国内の1000の調査サイトを中心に同じ項目と場所で繰り返し繰り返しモニタリングを地道に続けていき、その経年変化等を見ていきながら自然環境の保全に活用していくというものです。

 私は山形県内の野鳥モニタリングを担当しています。
 今年度は酒田市浜中の海浜地区、高坂ダムの森林地区、月山と天元台では山岳地区、河北町では最上川河岸、寒河江では里山とそれぞれいろいろな環境でのモニタリングとなりました。
 
 モニタリングは森林や草原の環境を記述し、植生の断面図などを作成する事から始まります。
 絵を描くことって大人になると少ないですよね。腕が試されますよ。まあ適度にしないとこれだけで時間が経過します。
 
 どんな環境があり、その環境を好む鳥類がどれだけいるのかを探っていきます。

 今年からはスポットセンサスという方法にチェンジし、調査ラインの決められたスポットに来ると立ち止まって10分間
鳥の鳴声や実際に目にする鳥をカウントしていくのです。
 
 ちょうどウォーキングと野鳥観察を組み合わせたような感じで楽しく、緑に中に抱かれながらの観察は最高ですよ。

 夏の調査は鳥たちのさえずりのオーケストラに囲まれていますから気持ちが良すぎて、もう一眠りできそうです。

 一転冬の調査は悲惨です。

 晴れれば最高なのでしょうが山形の冬にそれを期待してもなかなかどうしてそうもいきません。
 風は冷たく、いつの間にか雪が降り、車が通れたはずの夏の道は膝までの積雪があり、言い換えれば修行です。
 
 ですがこんな中でも野鳥は出迎えてくれますし、針葉樹からの落雪も迎えてくれます(笑)。
 
 また、雪の中にはいろいろな野生動物の足跡があり、それをたどれば、その夜どんな生活をしていたのかを垣間見ることができます。

 そんな脱線も楽しく楽しいじゃん「モニ1000」って感じです。
 
 自主的に鳥海山麓と八森自然公園でも実施していくことにしました。
 自分の生活している近隣の自然環境について定点モニタリングし続け、その経年変化を捉えることに何にも変えがたい説得力があるからです。

 楽しく楽しく ひとつひとつ 積み上げ積み上げですよ

 
  


Posted by やまからうみ at 01:44Comments(0)